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2022/01/25 13:00


みなさんこんにちは。
今日はかなりマニアックな精米機のお話です。
実は精米の技術はすごく奥が深いんです。

私自身もまだまだ研究は終わりませんが、最上のものをみなさまにお届けできるよう努力しております。



■精米機の仕組み
精米とは、ご存知の通り米粒の糠と胚芽を取り除く機械です。その精米方式には大きく2つに区分できます。

①摩擦精米
摩擦精米は、お米に圧力を加え、その時に発生する圧力によって精米する方式です。
多角形の金網と回転するロールにより構成され、送り込まれたお米がロールによって回転しながら進むことで、米粒同士に摩擦作用が生じ、糠や胚芽が取り除かれる仕組みになっています。
メリット
・米粒全体に摩擦が均一にはたらくため、ムラが少ない
・精米表面が滑らかで光沢がある
デメリット
・未熟粒などの品質の低いお米は割れて砕米となる
・摩擦により精米温度が上昇する

①研削精米
研削精米は、金剛砂などの非常に硬い鉱物で回転するロールで米の糠を削り取ることによってい精米する方式です。
丸型の金網の中央に研削ロールが配置され、高速に回転する研削ロールにお米がぶつかった時の衝撃力と研削作用によって表面が削り取られる仕組みになっています。
メリット
・深く削ることができるため、酒米の精米に適している
・砕米になりやすい長粒種の精米に適している
デメリット
・精白米表面に細かい傷が残り、食味劣る傾向がある
・窪んだ部分の糠や胚芽が残りやすい

また、精米方式には1台の精米機を1回通過させることで精米する「単座式」、複数回通過させる「循環式」、複数台の精米機を連続的に通過させる「連座式」という3種類の方法があります。
大型の精米施設では「連座式」を取り入れている場合があり、研削精米と摩擦精米の特徴を活かし、2種類を組み合わせて精米をすることもあります。 

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