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2022/01/30 15:40

若井農園WEBショップで販売している「にこまる」は、濃厚な旨味が特徴です。
今回は、「にこまる」という品種について、ご紹介していきます。



九州の新しいブランド米

「にこまる」は、「ヒノヒカリ」に代わる、おいしさ・品質・収量の3拍子揃った米を目標に開発された品種です。
現在でも「ヒノヒカリ」は、「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」に次ぐ、日本を代表する品種で、
西日本を中心に多くの地域で奨励品種として栽培されているブランド米です。

九州では、ヒノヒカリが登場するまでは多収品種が主要な作付品種だったため、当時の米市場での評価は低いものでした。
そのため、"とにかく食味の良い新品種"を目標として育成されたのが「ヒノヒカリ」。
ヒノヒカリは、コシヒカリを親に持ち、コシヒカリに似た食味のため、
美味しいお米として九州そして西日本でさかんに栽培されるようになりました。

地球温暖化とお米の品質

近年、夏の猛暑によって、西日本では高温障害が起きてお米の品質低下が問題となっています。
玄米の一部が白濁する「白未熟粒」や、粒にひびが入る 「胴割米」などがその例です。
品質低下は等級低下につながり、さらには農家収入減少や、精米過程での 破米などの経済的影響につながります。
せっかく美味しい品種として登場した「ヒノヒカリ」でしたが、高温障害の影響で1等米比率が下がってしまい、
地球温暖化にも対応できる新品種の育成が急務となっていきました。
1990年代以降、地球温暖化の傾向は止まることなく、現在も進行中です。

高温に強い、美味しいお米

高温に強いだけでなく、「おいしさ・品質・収量」にこだわって育成された「にこまる」。
実際に、高温で実っても玄米の品質が下がりにくく、2010年の記録的な猛暑下でもヒノヒカリよりも明らかに高い一等米比率を記録したことが九州沖縄農業研究センターの報告にあります。
食味は光沢が良く、粘りが強い特徴があり、数々の食味コンテストで受賞歴のある美味しい品種です。
収量についても、高温下でもヒノヒカリよりも10%多収で、まさに開発目標を達成した良い品種です。

若井農園の「にこまる」

当社のにこまるは、米食味分析鑑定コンクール国際大会に都道府県代表として出品し、4年連続で金賞を受賞できました。
常に4〜5年先の土づくりを見据え、時間をかけてじっくりとお米にとって過ごしやすい環境を整えるように気を配っています。
ぜひ、美味しい「にこまる」をお試しください。


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